スプラッターハウス

メディアカイトからWindows版「スプラッターハウス」が出ていたので購入しました。

http://store.gmani.com/detail/mkw-298/mkw-298.html

ややマイナー系のこの作品ですが、実はアーケード版は結構やったクチで、PCエンジン版はもちろんのことFM-TOWNS版も持ってる私なので、Windows版として正式にリリースされるのは非常にありがたく思います。これで「マーティにチャンネルを合わせ」なくて済むってもんです。

で、Windows版ですが、これまでのメディアカイト製品同様中身は単なるエミュレータのようです。ROMなんてディレクトリがあったり、DLL6809.dllなんてファイルがあったり。そういう意味でゲーム内容自体はほぼオリジナルのままの移植を実現できてると思います。MAMEでは実現できてなかった「ランダム発生イベント」もきっちり再現されているそうで(MAME版やったことないけど)。PCの要求スペックが高すぎることに不満もあるようですが、うちのPentium4 2.0GHzならノープロブレム。

が…唯一にして最悪な欠点が音楽の再現性。すべての曲、効果音がWAVファイルで再生されます。音源のエミュレーションは大変そうだし、これ以上マシンパワーを食うわけにもいかないだろうから、それはまぁいいでしょうし、ちゃんと演奏されるなら多少音質が悪くても目をつぶりましょう。ちゃんと演奏されるなら…。
聞いてみるとどうにもおかしいのです。歯抜けというか一部パートがごっそり鳴らないというか。手元にあったアーケード版のCDと聞き比べて仰天。なんとWindows版は原曲の右パートしか収録されてないのですよ。普通のステレオがモノラル収録されてるのならまだしも、右パートのみが左右スピーカーからモノラル再生されるという…どうしようもない仕様になっております。どうやったらこんな間違いを犯したまま作っちゃうんでしょうか?このゲーム、音楽と内容が密接に絡み合ってあの独特の雰囲気を醸し出しているというのに…きっと作者はさほど思い入れがないんでしょうなぁ。最悪。というかこんな間違い移植、原作者に失礼ってモンです。

その昔、PC-6001ゼビウスが出たときは「ゲームとしての出来はいいけど、オリジナルには劣るので」という理由で「タイニーゼビウス」というタイトルになったという逸話がありますが、それだけ移植する側もされる側もオリジナルを尊重してたということなんでしょうねぇ。その精神は今いずこ…。