ファンタジーゾーン

大鳥居…じゃなくて大トリはこれ。電波新聞社の作品で、開発はおそらく後の「るつぼチーム」の方々が携わっていると思われます(電波ソフトのおなじみの方々ですね)(訂正、源平討魔伝の移植で知られるTONBE氏の作品でした…)。サターンが発売されるまでは(いや、今も?)最もオリジナルに近い移植作だったでしょう。個人的にも一番なじみの深い「ファンタジーゾーン」で、最終的にはFC版よりもたくさんプレイしてると思います。

移植度の高さもさることながら、追加要素がものすごく充実しており、中でもトレースプレイ機能はすばらしかったです。デフォルトで入っているプレイがものすごく上手くて、観ているだけでも飽きない、というか、自分のプレイスタイル(攻略法)も多大なる影響を受けました。「ゲームの攻略ビデオってこんなに役に立つのか!」ということに気づかせてくれた一本です。

また、「スペースハリアー」をモチーフにした「オリジナル面」の存在は今でも語り草になっていますね。この面をプレイするには

各ステージで、レーダーの右から(ステージ数)個目の前線基地を最初に破壊すると出てくるコインを7つ(「H」「A」「R」「R」「I」「E」「R」)集める

という条件をクリアする必要があります。実はこの「右から」ってのがポイントで、たいていの面で目的の前線基地まで移動してから攻撃を開始しなければならないので、通常のプレイスタイルでは実現できず、獲得コインの額も減ってしまうので、なにげにかなり大変だったりします。プレイにハマっていた当時は全面をクリアすることすらままならない程度のショボイ腕前だったので夢のまた夢だったんですが、なんとなく「連射付きスティック使えばなんとかなるかも!」と思い、わざわざアタリ仕様の連射パッドを入手してチャレンジしてみました。

…プレイすること7、8回目

ついにそろいました。やれば出来る子なんですボクチン!

というわけで、夢にまで見た「ドラゴンランド」をついにプレイできましたよ。

こんな感じ。BGMはファンタジーゾーン音源を使った「スペースハリアー」のメインテーマ、キャラも全部「スペースハリアー」に出てくるキャラ、とものすごく凝っております。スケッグにルーパーにトモスも飛んできて、前線基地のスタンレイからはドムが降ってくる…と本当に細かいとこまでこだわってます。ファンタジーゾーンスペースハリアー双方への愛があふれていますね。当時の電波ソフトってこういうツボをちゃんと分かってるのが好きでした。

前線基地を全部倒すと、天井が下がってきてビーンビーンが高速で飛んできます。そしてボスはオクトパス、テトラ、ローリーズ、アイダのボスラッシュモード状態。ちなみに私はアイダでやられてしまいましたが、この面の前線基地は10万ドルのコインを出すので、クリアすると残機買い放題です。

結構やりこんで出せるパターンを見極めたので、今後もがんばればまた出せそうな気がします。ポイントは7面、7つ目の前線基地を探すと、そこにはなんと縦に2個の基地が並んでいます。下のほうが7つ目の前線基地になりますので、間違えて上から先に壊さないようにしましょう(私は3回ぐらい間違いました…)。


というわけで、最後は20年越しぐらいの夢を実現できて満足しましたヨ。いやー、やっぱりX68k版すごい。コンプリートコレクションもこれに負けないぐらいすごい出来だといいなぁ、と思いつつ期待しておこうと思います。

追伸:気になる方は、ニコニコしながら検索するとそれっぽい動画が観れたりするみたいですヨ。

以上で、勢いに任せて書いたファンタジーゾーン祭、おしまい。