バンバンカー

小学生の頃、両親に連れられて旅行に行った福島県の山奥の温泉観光ホテルのゲームコーナーで、このゲームと出会いました。

「バンバンカー」1983年、サンリツ電気(後のシムス)の作品です。ポップでカラフルな色使いと楽しげな内容に惹かれ、その場で何度もプレイした思いで深いゲームなのですが、なにせマイナーな作品なようで、「バンバンカー」でググってみても

細胞凍結保存液: http://www.n-genetics.com/cell_culture/data/bambanker.htm

だの

コンビ バンバンカー: http://www.combibaby.com/goods/toy/ride.html?PHPSESSID=263b930c1279d3aae59e761261b2347a

だの、全く関係のないものしかヒットしない有様。そんなわけで私も「ゲーム基板収集を開始したら、いつか手に入れたい」と思いつつ、探すことすら忘れていた作品の一つだったのです。

が、先日訪れたアキバのゲーム基板ショップで偶然にも大発見(しかも2軒も!)。抑えられない衝動に身を任せ、このたびようやっと手に入れるに至りました。

というわけで、今このゲームを詳しく紹介したら「世界一のバンバンカーサイト」になれると信じてちょっと解説。

ゲーム画面はごらんのとおり、迷路の上を走る黄色い「バンバンカー」を操作して、画面内の風船を全部割るのが目的のいわゆる「固定画面ドットイートタイプ」のゲームです。キャラクターは以下のとおり。

「バンバンカー」は4方向レバーで迷路内を自由に行き来できます。進行方向にレバーと倒すと若干加速します。ボタンでジャンプし、敵をかわしたり迷路そのものを飛び越えたり出来ます(無茶な飛び方をしても迷路から外れることはないようです)。ジャンプをして風船の上に乗ると、さらにバウンドしてその先まで飛ぶことが出来ます(このとき風船は割れない)。

このようにして敵をかわしつつ風船を割っていくのですが、ただ逃げ回るだけでなく反撃もできます。(E)と書かれた風船を割ることで「バンバンカー」の前方に貫通ミサイルが装備され、ジャンプボタンで任意に発射ができるようになります。打ち出されたミサイルは直進し、途中にある風船や敵キャラを一気に破壊することが出来ます。直線状になるべく多くの風船が並んでいるところで使うのがポイントですね。

もちろん敵も反撃をしてきます。(OIL)と書かれたキャラをコース上にばら撒きながら走り、「バンバンカー」が(OIL)を踏んづけると、壁に当たるまでそのまままっすぐ滑り続けてしまいます。もちろん途中に敵がいたらアウトなんですが、考えようによっては滑っている間は高速移動が可能なので、逆に上手く利用すれば迷路内をスムーズに移動できるようにもなります。

ちなみに風船が残り8個を切ると、残りのうち一つが虹色に輝きボーナスバルーンになります。光っている時間は10秒間。この間にボーナスバルーンを割ると、その時点の残りバルーンが一気に破裂して(一つにつき500点)ゲームクリアになるので、高得点のチャンスです。というわけで、風船はなるべくまとまったエリアごとに処理し、ボーナスバルーンを取りがさないようにしたほうがよさそうです。

ざっと説明するとこんな感じ。いかにも80年代前半テイスト満点な牧歌的な内容ですが、色とりどりの風船とキャラクターの色使いがとても綺麗で楽しい感じですね。

実際にプレイしてみて、ふと自分がこのゲームに惹かれた理由が分かった気がします。内容のエッセンスが、私が「人生最高のゲーム」と公言してはばからない「ラリーX」を非常に近いんですね。ぶっちゃけ固定画面な「ラリーX」といっても過言ではないかも。もちろん、ジャンプというアクションがただの「迷路アクション」にないアクセントを与えていますし、自機の攻撃方法も思ったより多彩なので、単に「似てる」ってゲームなだけでないのはもちろんですが、つくづくこういうゲーム好きなんだなオレ…ということに今更ながら気づいた次第です。

ってことで、これで一応「世界で一番「バンバンカー」に詳しいサイト」になれたかしら?最後にインストカードの写真を紹介して今日の記事を終了したいと思います。