SNKアーケードクラシックスゼロ

木曜に受け取ったゲームをようやっと今日プレイできました。

過去にほとんど移植されてこなかった(移植されたけどハードの性能差でダウングレードを余儀なくされた)SNKアーケード黎明期のアーケード作品の移植、ということでかなり意義深い貴重な一本だと期待しておりました。


期待しておりました…。


感想を言うと、ぶっちゃけ「確かに今まで移植されてこなかった作品がプレイできるのはうれしいけど、何このやっつけ仕事?」って感じの完成度でした。オリジナルへのリスペクトも愛も全く感じられないです。エミュレータで動いたからとりあえずまとめて小遣い稼ぎするか的な、志の低さが見え見えな一本。


確かに、一本一本の出来は及第点、エミュレーションの精度もそんなに悪くはなさそうな雰囲気です。が、本当にそれだけ。ゲームオプション的な要素は皆無。ディップスイッチ程度の設定変更も連射もなく、画面のローテートや拡大機能が申し訳程度にあるだけ。しかもそれらも、補間処理しないからドットピッチが不揃いなガビガビ状態の拡大…まぁこれは、画面がボヤけないので賛否両論かもしれませんが。


しかも肝心のゲーム内容も、プレイ中のローディングでときどき止まったり(どうやら音楽切替時の読み込みで止まるらしい)、縦画面設定のゲーム(「怒-IKARI-」や「怒号層圏」など)では、上下1キャララインずつ画面からはみ出してる関係で、ハイスコアイニシャル入力部分が見えない…ってこれ本当に作った人プレイしたの?ってぐらいお粗末な仕様がてんこ盛りです。本当に「ただ動くものを作った。プレイできるんだからいいでしょ?」という程度の完成度で、なんというか、せっかくの貴重な移植なのにガッカリ感もハンパありません。


まぁ、それでも本当にプレイできるだけありがたい、ってタイトルラインナップであることも確かなんですけどね。「アテナ」はファミコン版でかなりやりこんだクチですが、あらためてアーケード版をプレイすると、ファミコン版も作りは雑だったけど移植版は頑張って再現していたんだなぁ、と再認識できます。「サイコソルジャー」もロードさえ我慢すればちゃんと歌つきでプレイ出来ますし。あ、ただし2Pプレイは出来ないので、椎拳崇の出番は一切ありません。ちなみに「怒-IKARI-」シリーズのクラークも…。


本当、もう少し頑張って欲しかった、と心から思う一本でした。