追悼、児玉清さん

夕方にとても残念な訃報が飛び込んできました。「アタック25」の司会でおなじみの児玉清さんが亡くなったとのこと。最近ではBSの「週刊ブックレビュー」などでも拝見していたのですが、病気だとは全く気づきませんでしたので、本当にびっくりしました。


実は私、学生時代はクイズ研究会に属していました。それ故「アタック25」はよく観ていた番組であると同時に、たくさんの友人先輩が実際に参加されていた番組で(残念ながら自分自身は参加することは叶いませんでしたが)、なんとなく身近に感じる番組でした。特に90年代後半は視聴者参加型番組冬の時代で、我々が参加できる番組が次々に無くなっていく中、かたくなに独自のスタイルを貫き続けた、とても貴重な番組でした。


アタック25」はPS、PS2、そしてPCに移植されていますね。私もPS版は良くプレイしました。



実際の番組もそうなんですが、基本的にクイズのレベルが高いんですよね。ちゃんと勉強してないと分からない問題が多いんです。でも、当時先鋭化の一途をたどっていた「クイズ王」系の番組と違って、難しくても一般視聴者でもギリギリついていけるレベル、そのチューニングの絶妙さが、これだけ長く続いてきた秘訣だったのかもしれません。


PS版は番組シミュレータとしての完成度も高く、効果音や問題の合間の演出、クイズの進行も本物をうまいこと再現できていたと思います。後に出たPS2版やPC版と違って予選がないので、番組の雰囲気を手軽に味わう、という意味では非常に良くできた作品だったと思います。


子供の頃からおなじみだった番組の司会者だったので、やはり突然の訃報はショックでしたね。またひとつ、思い出が無くなってしまった、そんな寂しさを感じます。ご冥福を心よりお祈りいたします。