3Dクラシックス ゼビウス

3DSナムコレゲーといえば、配信当日にダウンロードしてたのに紹介するのを忘れていたこの一本

年始の体験会(id:fukutake:20110108#p1)で公開していたタイトルがついに配信。「ゼビウス」コレクターな私としては、見逃すはずがありません。


そもそも「ゼビウス」というゲームデザインと裸眼3D表示は、コンセプト的に相性が良さそう、ってのは誰でも思いつくところですよね。で、実際にそれを具現化させていて、なるほど確かに効果はあるんですが…どういうチューニングをしたのか分からないのですが、全体的に視差表現を大きめに設定しすぎて、デフォルトの状態でプレイしても正直眼が痛いです。高高度を飛んでる、という印象を見せたかったのかもしれませんが、それにしてもちとやり過ぎな気がします。地上物と空中物に同時にピントが合わせられない…。


そんなときのための3Dボリュームじゃないか!と、自分で無理なく見られるちょうどいい深度にしてみると…今度はアンドアジェネシスが浮いてこない…。地面を走っている(ファミコン版のようにくっついてはいない)のですが、地上物→アンドアジェネシス→空中物の3層構造が「ゼビウス」の世界なわけで…それが表現出来ていないのは、魅力半減ですよ、となんだか自分で納得できる3D深度の設定ができませんでした。


あともう一つとても残念なのが…どんな3D深度を深く設定しても、ソルは平面で飛び出てきません。あーあ、ソルみたいな高度差がある建築物ほど、3D表現の甲斐があるってもんじゃ無いの?まぁ、本当に飛び出る塔にしようとすると、キャラパターン変えたりしなきゃならんので、難しいんでしょうけど。


ゲーム内容自体は、全般的にはアーケード版をベースにした極めてオーソドックスな「ゼビウス」でした。が、左右の空いてるスペースには「ガンプの謎」を彷彿とさせる、多重スクロールの雲が描かれてます。入ってもワープはしませんけど…。立体感を強調して演出するためでしょうね。


オリジナルとの決定的な違いは2点ほど確認できました。ひとつは「スペシャルフラッグは出すだけで1UP。取らなくてもいい」という仕様変更…って何そのゆとり仕様?。もうひとつは「画面の特定の箇所にブラスターを落とすとラッキーフラッグ出現。その後はミスをするまでスコアが2倍に」という新要素。まんま「ニューラリーX」のラッキーフラッグ状態ですね。まぁ、この程度の追加要素ならアリですが、オリジナルと比較してのスコアアタックはできなくなってしまいましたね。


まぁ元々、3DSのデモ的コンテンツな意味合いも強そうなタイトルですし、オリジナルとの比較云々より「ゼビウス」のひとつのバリエーションだと思って楽しむのが正解でしょう。ただ、やっぱり3D深度の調整については、まだまだ難しくてノウハウが足りない要素なんだろうなぁ、と思うタイトルでもありました。