Wiiの間 プレイ?してみました

配信開始の5/1とほぼ1週間後の今日、起動してみました。

うーん

うーん…



やっぱりこのサービスがうまくいくか否かは、コンテンツの内容次第だなぁ…とひしひしと感じる雰囲気です。今配信されているコンテンツをいくつか拝見したところだと…「修理、魅せます。」は面白かったのですが、それ以外は「別にわざわざ起動して見るほどではないなぁ」という印象。

ドキュメンタリー、異文化紹介モノ、お料理番組にネイチャーモノ…どこか「いかにもTV的」な内容にしばられているというか、なんかどれも無難でお行儀よくて優等生的すぎるんですよ。確かに番組はよく作られているんですが、面白みが無いというか惹かれるものがないというか。もっとCS番組みたいに「視聴率とかスポンサーにとらわれず、製作陣が好き勝手に作ってみた」的な番組を期待してるんですがねぇ。

あとは、やっぱり無理やり「仮想お茶の間」にしている意味合いがほとんど感じられないというか。メインコンテンツが動画配信なのに、変に仮想空間とかMiiにこだわったデザインをしているせいで、タイトルの閲覧性が悪いのはいただけませんなぁ。今はまだコンテンツそのものが少ないからいいんでしょうけど、これで今後コンテンツが増えていったら、探すのだけで大変になりそう…。そのためのコンシェルジュキャラなのかもしれませんが、出てくるのを待つってのも本末転倒なわけで。

結局、デザインと機能、内容が微妙にチグハグで、これが毎日Wiiを起動するきっかけになるかと言われれば…まだまだ改善の余地大アリな気がします。理想的にはWiiメニューとシームレスに連携する、ぐらいのことができればすごいんでしょうけど、それが出来ない以上、このままでは非常に中途半端なサービスで終わる気が(そもそも、Wiiチャンネルというコンセプト自体が、起動時間が足かせになって当初の理想に全然追いついてませんし)。

せっかく嗜好データを取ったりしてるんだし、今後コンテンツを増やした暁には、ニッチな嗜好に答えるようなマニアックな番組が増えてきて、ピンポイントにレコメンドとかしてくれると面白いことになるのになぁ、と思いました。逆に「大勢の人にそれなりにウケるような無難なコンテンツ」ばかりだとせっかくのコンセプトも台無しだし、「Wiiの間」のブレイクもありえないのではないかと。でもなー、バックに企業とか広告代理店がついてる状況でどこまでそんな愉快なことが出来るかといえば…なんだか懐疑的に思えてしまうのですなぁ。

ところで、コンセプトとか目指す先はきっと全然違うものなんでしょうけど、やっぱりPS3の「まいにちいっしょ」の対抗としての存在を意識せずにはいられないと思うんです。「トロステを動画コンテンツでやってみました」的な側面はあるんじゃないかな、と。ただそうした視点で見たときに、「トロステ」のコンテンツの扱う内容の幅の広さ、毎日ちゃんと一つの紙芝居を配信し続けるその継続力って、ものすごいものがあるんだなぁ…と逆に再認識してしまいました。

あと、「トロステ」のただの「ページ送り操作」とはいえ、コンテンツに対してコントローラでアクションを起こすのって、ゲーム機での配信コンテンツとしては案外重要な要素な気がしました。ただ動画を眺めてるだけじゃなくて、見ているこっちからもアクションを返すことによる一体感が得られるというか、ただの動画配信サービスではない差別化ができている点というか。