ファミコン型USBゲームパッド

USBファミコンパッド

最近なんでも、サンワサプライが出したファミコン風USBジョイパッド

JY-P1R

ってのがバカ売れなんだそうで、ありそうでなかったお手軽さ+ノスタルジーで元ファミコン戦士たちの琴線に触れたんでしょうね。

で、例のごとく私も買ってみたんですが、実物を見てみるとなんだか違う。アジアンパチモンなふいんき(←何故か変換できない)が漂う微妙にダサいデザインとか、ストロークが長くて引っかかるような感じがするボタンとか。「こんなのファミコンじゃないやい!」と思った瞬間、

「じゃあ、ホンモノのガワと入れ替えちゃえばいいじゃン!彼女に好きだって言っちゃえばいいじゃン!」

という天の声が聞こえてきたので、物は試し、チャレンジしてみることにしました。CボタンやDボタンは使えなくなりますが、ファミコン戦士にはボタンは2つあれば充分なのです。

ガワだけ使うファミコンのコントローラは、マニアックなお店で売っていた交換用の新品1Pコントローラ(なにげに「JY-P1R」より高かった)を惜しげもなく使う((c)スネ夫)ことに。別に新品じゃなくても、そこらのゲーム屋で叩き売られてるファミコンを分解してもいいですね。

で、両コントローラの裏ぶたを開けて基板を取り出してみると…あれまぁ、ボタンの位置やサイズはもとより、ネジ穴や基板固定用のボスの位置までぴったり一致という、まるでサンワサプライ自身が「交換してください」といわんばかりの構造です。とはいえ、全く無加工では残念ながらスワップできません。加工するのは以下の5点。

  • ファミコンのガワにある、コードが絡めてあった3本の柱をニッパーなどでバッサリカット。このとき、勢い余ってネジ穴になっている柱まで切り落とさないように注意。
  • 同じくファミコンのガワ、上下にある基板位置決め用の突起(4箇所)もニッパーなどでカット。切り落としても真ん中の2本のボスで位置が決められるので大丈夫だと思います。ちなみに私は下側の突起は切り落とさずに基板側の当たる部分を削りましたが、基板は厚くて加工しにくく、慎重にやらないとパキーンと割れてしまうので、おすすめしません(僕も基板にクラックを入れてしまって、パターンが切れそうになりました)
  • 基板側、ターボボタンのタクトスイッチを部品ごと取り去ります。ガワの同じ位置に穴をあければそのまま生かせるのかもしれませんが、位置決めが面倒だし、穴空ける道具もないし、そもそもファミコン戦士に連射ターボなどという軟弱な機能は必要ないのだ!ということで、迷いなく外してしまいます。半田でなくても二ッパーとかで足を切れば外せるかも。
  • コードが出るあたりの基板の穴がネジ穴に会わないので、突き出してる部分ごとばっさり切り落とします。
  • コード出口にあるビニールのストッパーが邪魔で裏ぶたが閉まらないので、コードを切らないように慎重にこのビニールストッパーを1/3ぐらいの大きさになるまで切ります。残った部分はそのままガワの内側に入れてしまえば、コード抜け防止にもなります。

ああ、写真が使えればもっと分かりやすく説明できるのに、はてなダイアリーの弱点ここにあり。というわけで、ちょっと面倒そうな作業ですが、やってみると意外と簡単かと。フタをしめれば、はい、ファミコンそのままのUSBゲームパッドが完成、となります。

というわけで、さっそくプレイ…なのですが、あれあれ、妙に斜めキーが入れにくいぞ。一応入るには入るんですが…うーん、どうしてでしょう?やっぱこんなにわかづくりじゃダメなのかしら?あるいは、もともとホンモノのファミコンも新品のときは斜めが入れにくかったから、そのせい?もうちょっと使ってれば少しはマシになるかなーとちょっと楽観視してみることにします。

ちなみに、余ったサンワサプライのガワとファミコンのコントローラ基板で、簡単にエセファミコンパッドも作れます。あなたのファミコンに取り付ければ、ホンモノなのにあっというまにパチモン気分に浸れます。おすすめ(?)。