-どこでもいっしょ- レッツ学校!

買ってきました。PSの初代「どこでもいっしょ」、「こねこもいっしょ」、PSP版「どこでもいっしょ」と3作プレイしてきて正直飽きた感もありましたが、今回はネット連携があるとのことで、ちょっと興味が出てきて買ってみました。

で、今作。前作まで同様「ひたすら言葉を入力して、人工無能的な言葉の組み合わせ遊びで笑うだけでしょ?」と思っていたら、大間違いでした。前作までの基本エッセンスを保ちつつ、単調なプレイスタイルにならないように、よく考えられたゲームデザインになっている気がしました。

私がこれまでの作品をプレイしてきて、思ったのは以下の2点でした。

  1. 基本的に言葉を教えてその反応を見るだけなので、単調でメリハリのない内容。そのうちめんどく;さくなって、言葉を教える手間を惜しむと、することがなくなってしまう。
  2. 教える言葉が思いつかないと何もできない。自分で思いついた言葉を教えるしかないので、ネタが偏り気味。

前者については、今作は舞台を学校にすることで「授業」という単位でプレイが区切られるので、メリハリが出ます。また、5人のポケピを相手にするので、ポケピ同士の掛け合いを眺めたり、会話の中で自分(先生)に話題を振られることも多く、モチベーションも上がります。

後者については…ここでネット連携ですよ。ネットから話題の単語が配信だせるので、ネタには困りません。あとはそれをどう覚えさせるか、そこがプレイヤーの腕の見せ所になるわけです。覚えさせる言葉が多ければ多いほど面白みがあがるゲームですから、この方法は「考えたなぁ」と感心することしきりです。

あと、授業で扱う内容が…割と本気でためになる内容だったりするのもグッドですな。「昔の日本の暦による月の名前」とか、確かになんとなく知ってたけど、ちゃんと勉強するのは初めてって感じの内容。部活の内容も気が効いてます。「漢字部」なんか、ちょっと読みにくい漢字が出題されつつ、その用法用例まで(変な例ですが)まで解説されるので、正直先日の「漢字の渡り鳥」よりは勉強になる気がします。

PSP版「どこでもいっしょ」から、学習データが引き継げる、というのも地味ながらポイントが高いです。以前に覚えさせたデータはもう覚えた状態になるので、手間が省けます…っていうか、久しぶりに「覚えさせた単語」を見たら…よくもまぁこんなくだらない単語ばかり覚えさせたなぁと、むしろ自分のセンスに飽きれっぱなし。

いやホント、よく出来てるわ。「前作まででもう飽きた」という人にも、是非もう一度チャレンジして欲しい一本です。