ビットジェネレーションズ

というわけで当然のごとく3本買ってきましたが、何か?タイトルが覚えられなくて、行きつけの店で店頭予約できなかったのはナイショ。

まず手にとって見て、箱がオッシャレー。化粧品みたいです(とはいってもオレ、化粧品なんかもってないですが)。引き出し式のジャケットはアイコンがレリーフ調に浮き出ていて、その部分だけツヤツヤ塗装。中箱は銀色のピカピカ。手にしたときの満足感にあふれています。ウォークマンAのパッケージで言われていた「おもてなしの心」って奴ですな。高級感あふれるパッケージは、ファミコンミニあたりからの系譜でしょうか。

で、内容。ぱっとやってみた感じですが…真っ先に思いついたのが「実にベーマガちっくだなぁ」ということでした。あの雑誌に載っていた「ちょっとアイデアに富んでいるシンプルゲーム」なかほりを感じます。もちろん、こっちのほうがやってることは高度なんでしょうけど、でも、いくらライトゲームがブームの昨今とはいえ、ゲームとしてのこの内容だけに2000円の価値を見出すのは正直厳しいのではないかと思います。ゲームウォッチが6000円で売れていた時代でもあるまいし(って、これでも飛ぶように売れちゃうのでしたら、ごめんなさい)。

かといって「じゃあ7種類を1本にまとめて売れよ」っていうのも違う気がします。そもそも、そういう売り方をしたら、ありきたりの「ミニゲーム集」みたいな、さほど話題にもならない凡作にしかならないと思います。

結局、これはゲームの中身と一緒に、シリーズのコンセプトとかデザインとかパッケージとか、そういったのを全部ひっくるめて「2000円」という価値で売っているってことなんでしょうね。そういう意味では「エレクトロプランクトン」に近いのかなぁ、と思ってみたり。多分これを買うような人には、1本単体で買うより、7種全部買っちゃう人が多いんじゃないかとも思います。ただ、やっぱり見た目的にはプロダクト寄りの傾向からは離れられず、アートにもなりきれていない、という感じ。素敵なパッケージも、前面の「CEROマーク」に気づくとかなり興ざめな感じがします。

それと、プレイするならやっぱり金属の高級感漂うゲームボーイミクロでないと魅力半減ですな。アドバンスやDSのプラスチッキーな筺体ではやっぱりイマイチかもしれません。