スーパーマリオギャラクシー

というわけで、フライングで買ってきて1時間ほどプレイしたので、ファーストインプレッションなど。

ヌンチャクのスティックで方向操作、リモコンでボタン操作という操作形態は「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」と同じなので多少の心得はあったつもり(未クリアですが…)なのですが、今回はそれに「リモコンを使ったポインティング操作」が加わります。あくまで補助的な操作のようですが、これが入っただけでかなり印象が変わったような気はします。多分、操作に対して注力する意識が変わるせいかもしれませんが、なんか今までのゲームで味わったこと無いような操作感とその難しさといいますか。右と左を協調動作させる必要があってなかなかしっくりこない、というか、熟練したパッド操作を違って全くの初心者からのスタートになったような、そんな新鮮さすら感じますね。最初のステージでチュートリアル的なイベントがあり、それでだいぶトレーニングはさせられるのですが、思い通りに操れるようになるにはもう少し熟練が必要そうです。

スティック操作とポインティングを両立させる、とはいっても、基本リモコンは縦持ちスタイルでテレビに向けていますから、「スーパーペーパーマリオ」で感じたような持ち替えによる煩雑さというか、とってつけたような操作感はありません。ヌンチャクもポインティングも自然に対応できますね。

ポインティングだけでなく、リモコンを振ることによる操作もありますが、これもゼルダのときの「斬る」動作のように大振りなイメージでもないので、反応は充分納得できるレベルかと思います。ジャイロセンサーによる操作って、どうしても操作の判定基準が相対軸上なので、なんか一体感というかシンクロ感が足りない感じのものばかりだったんですが、この程度の操作だったら納得かな、と思います。かなり念を入れてチューニングされたんではないでしょうか。任天堂的にも、リモコン操作のスタンダードが出来上がりつつあるのかもしれませんね。

内容的にはどちらかというと、「スーパーマリオサンシャイン」よりは「スーパーマリオ64」のイメージを強く感じました。具体的にどう、ってのは分からないのですが、むやみに難易度が高いわけでもなさそうです。むしろ今思えば「サンシャイン」がマニアックすぎる出来だったのかな?という気もしますね。私も途中で挫折、というか飽きちゃったクチなので…。

まだ序盤なせいか、小さい規模の惑星を縦横無尽に駆け回るステージが多いです。これがまた今作のミソで、今までにあまり味わったこと無い箱庭感覚でかなり戸惑いました。星の上方に向けて歩いているうちはこれまでの3Dアクションと変わらないのですが、逆に星の下方に向かって歩いているときの感覚が、1時間プレイした今でもまだなんか頭の中で掴みきれていません。最初のステージでは、ただ歩き回るだけで結構神経を使いました。歳かなぁ…。とはいえやってるうちにその感覚にも慣れては来るんですが、それでもボス戦とか、頭に血が上ってしまうとわけ分からなくなることが多いです。ここでもまた「全くの初心者に戻った気分」が…。

普通に惑星を歩き回るだけなら大して難しくも無さそうですが、細かい操作を的確にこなそうとする(たとえば、表面を歩いてるクリボーを踏み潰すとか)にはそれなりの熟練が必要な気がしました。

ただ、こういう3次元空間の使い方ってのはうまいですね。別に重力が下を向いている必要はない、と。ゲームが3Dになってかなり時間が経ちますが、実はこういう表現をしているゲームってそう多くない気がします。64の「F-ZERO X」とか「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の迷いの森の神殿を見たときに「やられたー!!」と思ったんですが、その感覚に近いものがありました。

ただ、どっかで「ゲーム中、3D酔いが起こらないように配慮してデザインした」という開発者の話を読んだ気がするんですが…これ、酔う人には結構きついんじゃないかなぁ、という気もします。見てるとだんだん、上も下も分からなくなるので。

てな具合で、なんだかイマイチはっきりしない印象ばかりのレビューになってしまいましたが、自分でもこの感覚がまだイマイチつかみきれてないのです。でもそのせいか、プレイしていて新鮮味というか、ワクワクテカテカする気持ちがたくさんあって、すごく楽しそうだ、という印象はひしひしと伝わってきました。これからプレイを進めていくのが本当に楽しみな一本です。