ファミリースキー

発売日に買うか買わざるか散々悩んでスルーしたものの、周囲の評判があまりにもいいので、先週ついに買ってしまいました。

スキーゲームというより、スキー場一つを丸々再現した「ゲレンデシミュレータ」ですね。方々で語られているとおり、スキー場的「雰囲気作り」が実に見事です。ちゃんとコースマップがあり、山頂まで乗り継ぐリフト構成があり、斜面によって難易度の違いがあり、そして何よりチープなスピーカーで流れるBGMのリバーブ感がしっかり再現されている点。スピーカーの位置がちゃんとリフトの支柱にも設定されており、サラウンド環境でプレイすると支柱を超えた時点でBGMがリアスピーカーからの出力に切り替わるところとか、素直にスゲーと思いました。現実のスキーをしているとなにげない状況ではあるのですが、そういうところまでしっかり再現しようという目の付け所が実によいですねぇ。

ゲームモードは、一応「競技スキー」なんてのもあるんですが、メインモードとして「じゆうにすべる」を持ってきているところからも「ゲレンデシミュレータ」的な側面をひしひしと感じます。むしろ、この「自由さ」こそが醍醐味。作った人はちゃんと分かってますねぇ。「じゆうにすべる」モードでも人に話しかけるとちょっとしたゲームイベントが発生したりしますが、そんなのほったらかしで思うがままに滑りまわるのがむしろ楽しかったりします。

というわけでこのゲーム、実はXbox360の「TEST ロスルE」…もとい「Test Drive Unlimited」(id:fukutake:20070501#p1)に近いんじゃないかなーとなんて思ったりもしました。箱庭空間で自由気ままに遊ぶ感じ。あの面白さが分かる人ならこのゲームも結構いけるかも。

ちなみに私はバランスWiiボード併用でプレイしてます(「Wii Fit」は発売翌日から放置プレイですが…)。説明書を見る限り考慮されていないようですが、ボードを前後逆に置くと実物に近い重心移動でプレイできる、というのは目からウロコですね。そもそもスキーそのもののシミュレータ的側面は少なそうなので、そこまでこだわる必要はないかもしれませんが、個人的にはこっちのほうがしっくりくる感じがします。

ただ、どうしても重心移動のコントロールに神経を使いすぎて、直感的に操作する状況になるにはそれなりの熟練も必要そうです。意識して重心移動すると、つい加重をかけすぎてターンしすぎてしまうこともしばしば。目安のゲージがついているのは親切ですが、そればかりに目をとられると景色が楽しめないし…もうすこし自然に重心移動できるようになるといいですけどね。練習あるのみかしら。