ニンテンドーDSi 発表

というわけで、かねてから噂になってた新機種の発表がありましたね。噂レベルのときは「そんな中途半端な機能のっけたもんを、任天堂が出すかなぁ?」と思ってたんですが、蓋を開けたら「アラッ?ホントに出しちゃった」。

カメラに音楽プレイヤーにブラウザ搭載ですか。なんだか、まるっきりIT家電屋の発想ですね。むしろソニーのほうがやりそうな感じ…っつーかもうPSPでやってるか。やっぱりガジェット的には、どうしてもこういうもの載せたくなるんでしょうか?ケータイだってiPodだってあるのに、何も「自称ゲーム機」なDSが自らそこに飛び込まなくても。

音楽プレイヤーがAACにしか対応してないのも疑問。iTunesのデフォルトCodecがAACだから大丈夫、って考えなんでしょうけど、うちの音楽ファイル、全部MP3なんですよね…。以前「写真チャンネル」のBGM再生をあえてMP3からAACに変更したって過去があることを考えると「MP3に対してなんかあったんじゃないか?」と邪推してしまいます。

それでも「カメラや音楽を使った画期的なあそび」をアプリとして提供してくれるんじゃないか?っていう期待は残っているんですが、その割に発売と同時に提供される機能が、なんかどっかで聞いたことあるような写真いじりとピッチコントロール可変速再生…って、そんだけ?と言う印象なのです。せめて、カメラや音楽機能がついてる必然性があるような、本体を買わせたくなるぐらいのキラーアプリを期待したいところですが、なんとも心もとない。

なんかDS/Wiiの成功で、デバイスありきなゲーム開発に気を取られすぎてないか?って気がします。

一方で、SDカードスロットと内蔵ストレージの搭載、アプリダウンロード機能については…まぁ、これも家電屋さんっぽい発想なんですけど、昨今のゲームのネットワーク化の流れからいって当然ですね。バーチャルコンソールの対応がなかったのは残念…といってもそれは液晶解像度が足りない以上無理なのは分かっていたわけですが、あとは配信コンテンツしだいかなぁ。とりあえずこういう新しい試みは、カメラや音楽機能にくらべると、個人的にはぐっと魅力的です。

GBAスロットがなくなったのは…小型化のためとかマジコン対策とかいろいろあるんでしょうけど、もうDSのソフトが充分に普及しているし、アドバンスの新作も発売されなくなった今となってはもはや必要ない、と踏んだんでしょう。個人的には残念ですが、GBミクロで初代GBソフト対応が切られたのと同じで時代の流れかと。でも、それによって使えなくなるDSソフトもあるんですよね。しかもカメラを使ったソフトなんかが出ちゃった日にはDSi専用になっちゃうわけで、その辺はやっぱり割り切っちゃうのかなぁ…。PSPの新型が出たとき、旧機種切捨て機能を揶揄して「型番商法」なんて言われてましたけど、今回はあちこちのWeb情報見てもそういうこと言ってる人を見かけないところに、世間的な任天堂の印象が見える気がします。とはいえ、DSiそのものの印象もあまり芳しくないようで。「DS Liteも併売しますよ」とは言ってますけど…DS Lite発売してまもなく旧DSを売らなくなった前例もありますからなぁ。

なんとなく、任天堂自身今回のDSiを本気で推していこうって感じじゃないのかな?という気もしてます。充分なまでに普及してしまったDSゆえに話題が枯れてきて、とりあえず新機軸を出してもう少し話を繋ごう、んで1年ぐらい引っ張ったところでいよいよ次のプラットフォーム、って感じになるんじゃないかなーなんて、個人的には思ってみたりします(根拠レス)。

まぁ、そんなわけでLiteから急いで買い換える必要はなさそうな雰囲気ですが、ダウンロードソフト販売による展開は楽しそうなので、一応買おうかな、と思ってます(結局買うのかよ!)。