北斗の拳(SEGA AGES 2500)

ファミ通クロスレビューでもおまけのセガマークIII版ばかり語られていたこのゲームでしたが…なんとなく納得。アレンジ版、ぬるすぎで正直いまいちだなぁ、と思いました。っつーか、アレンジとかいってほとんど別モンじゃん!って気もしますが。

まず、大/小攻撃の使い分けの意味がさっぱり分かりません。いやむしろ、大攻撃イラネ。小攻撃も雑魚相手では連打せずに単発でバシバシ倒していった方が楽だし、気持ちよかったりしますね。
で、その雑魚シーン、なぜか右に左に行ったり来たりさせられるのもなんだこりゃ?な感じ。しかも最後の中ボス…画面の隅で小攻撃連打すると簡単にハメられます。意味ねぇ〜。

ボス戦はタイマンですが、ラオウの奥義強え〜と思ったぐらいで、なんかどのキャラも大差ない感じ。相手の後ろに回りこむタイミングとか、奥義を使いわけを考える部分はありますが、基本的にあとは小攻撃で削っていけば難なく倒せるので、下手すると雑魚戦より簡単なんじゃないの?ってぐらいヌルいです。

音楽とかグラフィックの出来は結構いい感じですので、これはこれで廉価版なんかじゃなく、それなりの予算を使って作ってちゃんと調整すれば普通に面白いゲームになったんじゃないの?と思います。なんだかもったいないなぁ。

それはさておき個人的にはむしろこっちが本題、のセガマークIII版ですが、もはや完璧。エミュレータですかね。いやー、今遊んでも楽しいです。人をドッカンドッカン破壊していく爽快感。美しく展開される奥義の数々は目を引きます。実機版も持ってますが、いちいちハード引っ張り出してこなくていいだけでもPS2版の意義は充分ありますな。

個人的にはもう、むしろマークIII版のためだけに2500円でも惜しくないといった気分なのでした。