THE 特撮変身ヒーロー

SIMPLE2000シリーズ Vol.60 THE 特撮変身ヒーロー
なんとなく面白そうだったし、安かったので衝動買いしてみました。

…いやー、ここまでダメダメなゲーム、久々に買った気がします。すがすがしいぐらいのダメっぷりです。私ゃ3面でもう力尽きましたヨ。

まず、主人公になるヒーローを決めます。センスの悪いパーツを組み合わせてヒーローを作ります。パーツを切り替えるたびに激しいシーク音がするのはご愛嬌。で、そのあとでヒーロー名をつけるのですが、たとえば

「××戦隊○○マン」

みたいな感じに、肩書き(?)と名前をつけられます。この肩書き部分は、既存の単語の組み合わせで作るのですが、この単語の充実っぷりはナイス。で、よく見たら「変態」なんてのもあるじゃないですか!ってことは…、やっぱりありましたよ!!

「究極」「!」「変態」「仮面」

というわけで、私のヒーローは「究極!変態仮面 フォォォォ」に決定。

で、ゲームスタート。これまた舞台のカキワリみたいなしょぼーいステージ(空き地とか採石場とか)に雑魚(いわゆる戦闘員)がワラワラ出てきます。で、これが微妙に固い。変身前の主人公では5〜6発殴らないと倒せません。しかも3連コンボとかあるくせに、2発以上当たらない(ヒデェ)。4〜5人倒すだけでおなか一杯なのに、もうね、イヤになるほど出てきますよ。ちなみに3面あたりになるとその数なんと28人。あはははは。

で、途中でガマンできなくなって、いよいよ変身してしまうわけです。これまた微妙に地味な演出とともに変身シーンが展開され、いよいよ、ヒーローと雑魚の対戦…なんですが、一応、雑魚は3発ぐらいで倒せるようになります。おお、倍の威力だ!!って、あんまし強くなって無いじゃン!!これでも充分にカッタリーっす。

もうカンベンしてくれーというあたりでいよいよボス怪人登場。これがまた、着ぐるみの隙間から中の人の目が見えるという凝ったモデリングをしています。で、対戦するわけですが、これがまた半端なく固ーーーーーーーい。攻撃しても全然ゲージ減りません。一体何発当てれば倒せんだよ!とツッコむ気力もありません。必殺技とかを使うとそれなりに効果があるんですが、敵の体力以上に自分の体力が減ります。もうね、笑うしかないです。武器もあるにはあるんですが、あっという間に弾がなくなって、しかもチャージ遅ーーーーー!!!んなもん使ってられるか!という感じです。

まぁ、そんなこんなでこつこつ、チクチクやってると倒せて1話クリアになります。これが12話続くそうです。もうこれは、ゲームじゃなくて修行かなんかですね。

それでいて、ゲームが進むごとにヒーローパーツや武器、必殺技が増えていくようで、やりこみ要素はそれなりに満載なんですなぁ。もしかしたら、なんかすごい技とか武器とかあって、それを使うとスッゴク面白くなるんでしょうか?そうに違いないです。そうですよ!!!ちなみに、パッケージに「(C)映画「ゼブラーマン」製作委員会」とか書いてあるので、多分、「彼」のパーツが出てくるんでしょう(バレバレやがな)。うー、みたい。けど、そこまでやりこむ気力もありません…。

本当に、久々に誉めようのないようなゲームに出会ってしまいました。作った人は、これで楽しいと思ったんでしょうか?それとも、ある意味狙って作ったんでしょうかねぇ。とはいえ、どことなく「つまらん」の一言で否定できない魅力もあるのが不思議なところです。愛すべきクソゲーという感じですね。

怖いもの見たさの人は是非どうぞ。といっても、買った結果がどうなっても私は責任をとりませんのであしからず。