テクモ ヒットパレード

今や「ゲーム界のイエローキャブ」にまで成り下がってしまったテクモが放つレゲーブーム便乗商品。つーか「なぜこの時期にこのタイトルを?」というのが一番謎な気がします。宣伝もぜんぜんされてないみたいだし。

で内容について。ゲームの移植度について私がオリジナルと比較できるのはスターフォースぐらいしかないのですが、それだけ見た感じではそれなりにちゃんと移植されてるみたいです(エミュレータかな?)。ただ、全体的に見ていろんなところで志の低さを感じてしまいますね。原作への愛が感じられないというか。

まず縦画面のゲームが多いのにモニター縦置きモードが無いのが残念(まぁ、需要が少ないからでしょうけど)。縦画面のゲームは若干上下方法に縮小されて表示されている模様です。アンチエイリアス(っていうのかな?)がかかっており、見にくくは無いレベルなのでまぁ許容範囲ですが、縦スクロールとかすると若干画面解像度の揺らぎを感じます。

また、ギャラリーと称して当時の資料やインストカードの画像も見られますが、ナムコミュージアムみたいに拡大表示とか気の利いた機能がないので、内容はまったく解読不可能です。これはどうしろというのでしょうかねぇ。本当に眺めるだけ。意図が分かりません。

で、一番の問題。やっぱり「ボンジャック」のBGMは収録されてませんでした。オリジナルが収録されてないどころか、似たようなBGMに差し替えるようなこともせず、ばっさりとカット。潔すぎ。おかげでまったくBGMが流れない寂しいゲームになっちゃってます。悲しすぎます。元はにぎやかなBGMが流れる楽しいゲームだったのに、台無し。

まぁ、とはいえゲーム自体の移植の出来がいいので、そこそこ楽しめると思います。「ソロモンの鍵」とか丁寧に作ってあって、今やっても面白いですね。逆に本編がここまでちゃんとつくってあるなら、もう少しこだわりもってがんばればよかったのになぁ…と思うと実に惜しい気持ちでいっぱいです。