ハイドリウム

と、正直自分としては次々と期待を裏切られた感のあったPSPのパズル系ゲームですが…画面の雰囲気とか見てるとこの「[Hg]ハイドリウム」もなんだか同じようなカホリを感じるのですよねぇ…。と思いつつ、水銀の動き見たさで買ってしまいました。というわけでさほど期待もしてなかったんですが…これ、何気に結構面白いかも。

パズルかと思いきや、どちらかというとむしろアクション性のほうが高いですね。クリアの仕方は分かるのに、それがなかなかどうにもうまく出来ない…このもどかしさがたまりません。なかなかクリア出来ないのについつい「んー、もう一回」とリトライしてしまいます。

ステージ開始時のデータロード時間は10〜20秒とちと長めです。最初のころはステージ自体が簡単でサクサク進むので「なんかゲームやってる時間よりロード待ちのほうが長いなぁ…」とやや辟易するのですが、ステージが難解になるにつれゲームやってる時間の方が自然と長くなるので、気にならなくなります。むしろ、待たされたほうが一息つけていいかも。ちなみに1回ロードしてしまえば同じステージのリトライはロードなしで何度でも出来るのはとってもいいと思います(っていうか、むしろそれがゲームデザインとして当然だとも思いますが)。

それにしても、この水銀のもっさり感すごくいいです。特にスプリッタで「ぷにゅっ」と分割する感覚が最高。はんだごてで半田を溶かしては玉にして「メタルスライム〜」なんてやってたような人だと、この感覚が気持ちいいんではないかなぁと思います。これがまた、微妙に思ったとおりに動いてくれなくて、その辺のヤキモキ感もいいですなぁ。

ネットで感想を見てたら「マーブルマッドネスを彷彿とする」という意見をよく見ました。最初は「えー?」と思ったんですが、やっていくうちにその意味も分かった気も。水銀食べちゃう敵とか、ステージのおじゃまギミックとかの雰囲気が、なんとなく似てるんですね。ステージから落ちていくときの「ヒュー」という悲鳴(?)もそっくり。作った人も意識してるんでしょうかねぇ。