テレビの友チャンネル

「我が局の視聴率が落ちたのはWiiのせいだ!」なんてトンデモなことを言ってたテレビ局のお偉いさんがいましたが、そんなWiiがTVとの共存を選んだようです。というわけで、早速落として試してみました。

ゲームハードを使ってサクサク動くUIもさるものながら、ネットを使って番組の注目度を投票、共有できる機能なんかは、実は誰でも考えつくようなことだと思うのですが、意外とそれを本気でやろうと思っていた人は少なくて、それを実際にモノとして出しちゃったところにはすごいことですなぁ。正直脱帽します。

ただ、一番の問題は…

TVを見るだけのためにWiiを起動しないよね。

ってことでしょうなぁ。最近の地デジTVならEPGは当たり前の機能ですし、Wiiとはいえ本体を起動してチャンネル開いて…ってのは意外と手間と時間のかかる作業ですし。最初は面白くて使うだろうけど、継続的に使うにはかなりモチベーションが必要だろうな、と。

今回のチャンネルはWiiリモコンを直接TV制御に使えたりと、TVとのシームレスな連携については結構がんばっているのは分かるんですが、がんばっている分だけに、結局いつぞや書いたこれ(id:fukutake:20061115#p2)が最大の足枷なんだなぁ、としみじみ思ってしまった次第です。

もっともうちの場合はスタンプ押してわいわい楽しめる家族もいないし、そもそも地上波放送は「タモリ倶楽部」と「ガキの使い」ぐらいしか見なくなってしまったので、またしてもターゲット層には入らなさそうです。残念。せめてCSの番組表が見れたらなぁ…。

一方で、エンジニア的には「センサーバーの光を壁に反射させてTVをコントロール」っていう力技にはちょっと惚れました。外付けチューナやロケーションフリーがビデオデッキと連動させるために外付けの赤外線発信機をつける「AVマウス」ってのはわりと昔からありましたけど(私も使ってましたが、意外とこれが便利なんですヨ)、発想的にはそれと同じですね。ただし、それに輪をかけた無茶っぷり。ちょっと無理矢理っぽくも思えつつ、その手があったか!と。確かにWiiリモコンとセンサーバーの関係って、TVリモコンのしくみとは真逆ですから、そのままでは赤外線コントロールできませんしね。

TVと対面する壁までの距離がそこそこある我が家の環境でも問題なく動きました。センサーバーの出力って結構強いのかしら?起動時に注意書きが出てきましたが、確かに別の機器が誤動作したらちょっと怖そうな機能ではありますが。