ドンキーコングJR.(テーブルトップ・カラースクリーン)

お盆に帰省したついでに、実家の物置に置きっぱなしだったゲームグッズをいくつか引き取ってきました。そんな中発見したこれ。

ゲーム&ウォッチのテーブルトップ・カラースクリーン版「ドンキーコングJR.」。白かったボディはすっかり日に焼けて黄色くなってしまってますが、電池ボックスのサビを落として電池を入れ替えたら今でもちゃんと動作しましたョ。

暗い空間の中で光る色鮮やかな画面と、その手前の長いスティックとボタンによるコントロールパネルが、どことなくアーケードのアップライト筐体を彷彿とさせるそのスタイルに、子供心にワクワクしながら遊んだ記憶があります…というか、今でもなんとなく、ノスタルジックな思いと永遠の憧れだったアーケード筐体(のようなもの)が目の前にあるうれしさに、見ているだけでワクワクニヤニヤしてしまうようなステキなデザインだなー、なんて思ってしまうわけですが。

画面はこんな感じ。直接撮影なので見にくいですが…

当時は「液晶がカラーで出てる!」ってだけでもう本当にすごいと思ったわけですが、大人になって冷静に見てみると、それまでの液晶表示(キャラが黒、背景が単色orプリント絵)のパターンを逆にしたんだな、というように見えますね。まさに逆転の発想なんでしょうか。ちなみに、液晶そのものは本体の天井部分にビルトインされていて、スコープへ鏡で反射させて見えるようにしています。部屋の明かりがそのまま液晶を透過することでバックライトの代わりになるようになっているあたりは面白い発想ですなぁ(そのせいで、暗い部屋では遊べないんですが…)。

液晶のパターンもおそろしいほど綺麗にまとまっており、一つとして無駄な配置、無理あるパターン表現がありません。かなり本格的なジャンプアクションで移動できる範囲はかなり広いのに、一箇所として安全地帯がないとか、理不尽に追い詰められる箇所もないとか、この辺のデザインは流石の一言に尽きます。この頃には電子ゲームのデザインパターンとかノウハウがかなり蓄積されていたんでしょうねぇ。