Wii Music やってみた

2時間足らずではありますが、やってみました。とりあえず印象としては「ゲームというより、リモコンで楽器を弾いている気分になれるごっこ遊び」という印象ですね。

あくまで「楽曲で使う楽器やアレンジを変えつつ、与えられた楽曲を自分の思いのままに演奏して、クリップを残す」ってのがメインですね。一応ミニゲーム的要素はありますが、本当に申し訳程度って感じです。

楽器は演奏形態によって4種類に大別できますが、吹奏楽器系は「ボタンを押す」という直感的な演奏法になっているせいか、一番しっくりきました。動きとリンクしている、という意味で次に気持ちよかったのが打楽器系。ギター系はストロークの反応が若干悪いことがあり、ヴァイオリン系は操作の難易度が高い上にちゃんと操作できているかがはっきりせず、イマイチな気がしました。ただ打楽器系でも、ドラム系の楽器は、結構演奏している気分になれますが、ピアノとかはさすがに「ピアノを弾いている」という感覚には程遠く「ピアノの音が出る打楽器」を叩いてる感じです。

私にはまともに弾ける楽器がないので、かんたん操作で楽器が弾ける、というのは確かに楽しいなぁという感覚はあります。が、Wii Musicの場合は安直に音が出すぎて、むしろ物足りなさの方が強いです。簡単すぎて逆に手ごたえがないのです。

このゲームの目的、というとやっぱり最終的には「クリップの作成」ってところになるんでしょうか。セッションのトラックを追加できたりして、やる気になるといろいろできるみたいです。が、演奏できる楽曲がある程度限られるので、クリエイティブ系ソフトとしてもちょっと弱いなぁ、という感じもします。

プロモでも幼稚園の子供と楽しくやってたりするので、やっぱり「高度に遊べる演奏ごっこ」なのかなーと思いました。私のようなゲーマーはやっぱりターゲットではないようです。逆に小さな子供といっしょに遊ぶと楽しそうだなー、と思います(一方で子供は飽きっぽいって言う側面もあるのが心配ですが)。CMでは高校生ぐらいのグループが楽しそうに演奏してますけど、さすがに「あれはないなー」と思ってしまいます。

発売までの時期が長かったこともあって、このソフトの開発には相当の紆余曲折があったように感じました。妄想なので根拠レスですが、リモコンでモーションセンサーが使える!という理想と実際に出来ることのギャップの間で、できることを模索していった結果がこうなった、と。任天堂のブランド力だけでも売れるんでしょうけど、なんかちょっとWiiの路線も厳しくなってきたか?という側面が見え隠れしているような気がしてきました。