ロボット起動

夜中にふと思い立って、ファミコンロボットを起動してみることにしました…ってなんでやねん。突如として昔のゲームを引っ張り出してみたくなったりするもんなんです。

我が家にはどういうわけか2台のロボットがありまして、そのうち1台は発売直後に買って使い続けてるもの、もう1台は後日安売りしていた中古を衝動的に保護してきたもの。

んで、こっちが発売直後に買ったほう(B装備)です。よく見ると、あの映画のウォーリーに似てますなぁ。っていうか、Pixarパクリ疑惑発覚か?!(んなこたーない)。

発売直後とはいえ、いくらゲーム好きでもこの「ロボット」に手を出す人は相当ファミコンに入れ込んでいるか、あるいは相当の好き者だったであろうと思います。当時のファミコン仲間でも買ったのは私だけでした。正直プレイできるゲームは当時のセンスをもってしても微妙だったんですが、それでもTV画面の前でギーギー音を立てながら動く様子にワクワクしたものです。

というわけで、久々に電池をいれて動かしてみたのですが…残念ながらすでに動かなくなっておりました。まぁ、確かにしばらく放置プレイだったしなぁ…と思いつつ、なんとなく電池ボックスの金具に緑青がふいていたのが気になってガリガリ削ってみたのですが…

…動いちゃった。

これまでの沈黙がウソのように、元気よく起動しました。よかった。まぁギミック的にもそんなに複雑なもんじゃなさそうだし、さすがは「枯れた技術の水平思考」ですなぁ。

というわけで、うれしくなって「ブロック」をプレイしたんですが…それにしてもこのソフトのユーザ任せっぷりは潔いぐらいですね。初期ブロックの配置はおろか、プレイしたあとのブロック配置判定も基本的にプレイヤー任せ。正直ロボットは動かさずとも…っていうか、究極的にはプレイすらしなくてもゲームは進行していきます。

ファミコンもTVも、目の前のロボットを動かすためのデバイスでしかなく、ゲームそのものの勝敗設定はプレイヤー自身が行うという…アナログなんだかデジタルなんだか分からないあたりが、ステキです。もはやゲームではなく玩具なんですよねー。

さすがにそれではまずいと思ったのか、「ジャイロ」では2コントローラーを使ったフィードバックを返すようにはなってましたが。

でも、なんかこういう発想、私は嫌いじゃないです。勝ち負けじゃなく、機械を動かして遊ぶ純粋さがあるというか。