ニンテンドー3DS 発表に思う

なんだかいきなり発表されましたな。正直家電業界だけが大騒ぎして暴走気味な気がする昨今の3Dブーム、我が道を行く任天堂は華麗にスルー、かと思っていたので意外でした。

裸眼立体視、しかも別報道では「視差バリア式3D液晶」の採用とのこと。現行の裸眼3D液晶製品は何度か実物を拝見したことがあるのですが、そのとき受けた印象から想像すると、静止画の表示ならまだしも、そのままではとてもゲームにはならないようなお粗末なレベルのものしか出来ないのではないか?という危惧が湧いてきます。まぁ任天堂ならそのレベルで終わるようなひどいものではなく、なんらかの仕掛けを用意しているんだと信じてますが…。

それより個人的に気になったのは、今回の発表時期とその内容。プレスリリースを読んだだけでは実際にどんなものになるのかまるで想像がつかないような内容しか分かりませんし、しかもE3で発表…ってまだ3ヶ月もあるじゃないですか!だったらE3でいきなりモックアップなり写真なりをバーンと提示した方がインパクトでかいんじゃないかなーと。なんだか中途半端な発表にしか思えなかったんです。任天堂らしくない。

ただ単に決算期に間に合わせで発表してきたんじゃないか?ってだけかもしれませんが、一方でDSもWiiも今年に入ってからいまいちパッとしない話題ばかりな気もする(今後のソフトラインナップも弱すぎですし)ので、もしかしてネタ切れ気味ゆえ話題をつなぐためにもこのタイミングで発表せざるを得なかったんじゃないか?ってのは考えすぎですかね?

具体的な像も何もなく「裸眼3Dで新しい体験」という言葉だけが一人歩きし始めている気もして、今後の発表のハードルを上げてしまっただけではないか?とちょっと心配になってみたりもしますが、何はともあれ、ゲームファンはE3までいろいろ妄想して楽しむことにしましょう。