NHK-FM「今日は一日ゲーム音楽三昧」

今日は珍しく休日出勤だったので、人の少ない職場で仕事をしながら結局一日中ほぼ全部を聴いてしまいました。

たまたまレンタルレコード店で見つけた細野晴臣の「ビデオ・ゲーム・ミュージック」を借りたときから道を踏み外し、以降、流行りのJPOPには目もくれず、ゲームミュージックCDばかりを買いあさってた中学、高校時代を過ごしてきた自分的には「ゲーム音楽だけで11時間も番組が作られてしまうとは、すごい時代になったもんだ」と感慨もひとしおですよ。昔は「どんな音楽聴いてるの?」って聞かれても答えられませんでしたからなぁ…。


リクエスト形式で進んでいくと聞いたので、人気の高いいわゆるJRPG系の音楽に傾倒してしまうかなぁ、と思っていたのですがそんなことはなく、あらゆるジャンルからメジャーどころを中心に、ところどころものすごくマニアックな選曲もあったりして、個人的にはかなり満足度の高いラインナップでした。ただ逆に、アクションやシューティングがバラエティに富んだ選曲だった反面、JRPG、シミュレーション系はメジャータイトルどころに偏ってしまった(シリーズの絶大なる人気ゆえの副作用?)感じもありましたね。


番組中は「MCは要らない」って意見もあったようですが、個人的にはこの人選ならMCは十分アリ。人物の人気云々より、ちゃんと分かってる人を選んでるところに好感が持てました。特にアメリカザリガニの平井さんはレトロゲームのことを良く知っています。話してる内容が基本的にかなり的確なので、昔から相当好きだったんだな、ってのが分かります。一方、ゲーム好き芸人としての地位を確固たるものにした課長、有野さんは、ゲームそのものは好きそうだけど実は昔のゲームはあまり詳しくはないんですよね。「ゲームセンターCX」を観ていても感じることなのですが。あるいはものすごく物覚えが悪いかでしょう(GCCXでも割と過去の挑戦とか忘れてたりしますし)。


最後に唐突に「ギャラガ」が流れ、それに対して何の説明もなかったので不満に思った方がいたのではないかと思います。あの曲は前述の細野晴臣氏の「ビデオ・ゲーム・ミュージック」の最後の1曲なんですね。おそらく世界初のゲーム音楽のみによるアルバムからの選曲ってとこに大いなる意味があるのに、それを説明しなかったのは残念。一方でその選曲から判断するに、最初の1曲が「サーカス」だったのは、YMOのアルバム(おそらく初めてゲーム音源を楽曲に使ったアルバム)からのオマージュだったのではないか、と後で思ったりしました。