オレとグラディウスシリーズ

私にとってのグラディウスシリーズというと、シリーズ中で一番好きなのはご多分に漏れずIIなのです。でも、I,IIについてはもっぱらファミコン版の印象が強いのですな。当時よい子の見本だった私は親や先生の言いつけをバカ正直に守り、ゲームセンターに行きたくても行けなかったので、本当にプレイできるようになったのは後日にX68000を手に入れてから。「念願のアーケードクオリティだ!」と猿のようにやりまくったものです(PSP版に収録されているサウンドモードのX68000版は感涙ものでした)。

というわけで、アーケードでもっぱらプレイしたのはIIIからなのですが、難易度が高くて2面のボスぐらいまでしかいけなかった記憶があります。ただ、アーケード版のとしての印象というと確かにIIIなのですが、ゲーム的には一番好きじゃないのもIIIなのです。当時からグラフィック的にもシステム的にも「IIが売れたから安直に作ってみました」的な部分がミエミエで、正直ガッカリしていた記憶があります。ただやみくもに増やしただけのパワーアップバリエーション、人工太陽ではなく砂山から出てくる龍、水晶の代わりの丸い泡…安直過ぎてインパクトがない。しかも、モアイステージ、ボスオンパレード、高速スクロールなどなど、IIが独自に作り上げてきたアイデアを「単なるお約束」として陳腐なものにしてしまったのも、IIIを好きになれない部分だったり。そして忘れた頃になってIVが出るわけですが、この頃になるとハードウェアの進化によってだいぶ見た目も変わってしまい、そういう意味では新鮮な気もしたのですが、結局根底にあるものは、やはりIIから進化していないのではないかなぁ、なんて思ってしまうのですよ。そういう意味で、その後のシリーズとしての進化を止めるきっかけになってしまったという点では、IIIってのは罪深いゲームだなぁ、なんて思ってしまうこともあります。

まぁ、確かに純粋にゲームとしてみればIIIもIVも面白いと思いますけど、志は低いなぁって感じてしまいます。

Vは逆にいろいろ冒険しすぎて古くからのファンを失望させてしまったりしてるみたいですけどね。うーん、ゲーム進化とデザインのバランスって難しいですね。