廉価モデル発表

あえて新モデルとは書きません。廉価版モデルが発表されました。

http://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20071009_ps3.html

値段が下がるのはよい事ですが、ついに下位互換機能を切り捨ててしまいました。EE/GSを切り捨てることは以前から名言していましたが、結局のところ、これは「Cellを使ったソフトウェアだけでのPS2完全エミュレートをギブアップした」ということなんでしょうね。会社のトップが代わって、方針転換がしやすくなった結果なのかもしれません。

低迷にあえぐSCEとしては英断だったのかもしれません。が、個人的にはかなり失望してしまいました。ガッカリです。あんた、もう現行機種持ってるんだからいいじゃン!って思われるかもしれませんが、長い目で見ると、廉価モデルでPS2のソフトが使えないだけでなく、現行モデルのPS2互換機能についても、これ以上のクオリティアップは望めなくなったような気がします。PS2周辺機器のPS3対応、なんて夢の話はもちろんのこと、現行うまく互換が取れていないタイトルについても、もしかしたら今後のアップデートは望めないかもしれません。PS2タイトルのネット配信もおそらく今後は見込めないでしょう(あくまで私見で、なんの裏づけもありませんけどね。根拠レス)。

ビジネス的に見れば正しいのかもしれません。私は業界動向やら商売のことなんかさっぱり分かりませんけど、純粋に一人のゲーマーの意見としては、なんだか目に見えないいろんな可能性を一気につぶしてしまったなぁ、と思わずにはいられないのです。残念。実に残念。

一方でSCEは、今回の発表を持っていよいよ本気でPS3を売らなくてはならない状況になったと思います。もう過去の資産に頼ることは出来ません。どうもPS2時代の成功に胡坐をかいて、PS3の商品戦略には本気が見えないのが心配ですが、むしろこれからの動向に注目しましょう(これでダメなら、いっぺんドン底まで落ちたほうがいいかもね…)。