ビデオゲームの歴史
一方、CSのディスカバリーチャンネルでも、アメリカのゲームドキュメンタリー「ビデオゲームの歴史」を放送しています。
私もとりあえずちょこっとだけ見ました。アメリカ市場の視点での歴史解説なので日本とは事情が違う一面はあると思いますが、どうも結論ありきな番組構成になっている気がして、ちょっといまいちですね。事象のとある一面をみて業界全体のムーブメントみたいに語ったり、特定の機種や有名な1タイトルを挙げて、さも時代を作り上げたエポックメイキング的なものとして語ってしまったりと、やや論述が乱暴な気がしました。
「ゼルダの伝説は、自分の命を顧みず他人を救おうとする一人の男が、勇者へと成長していく姿を描いた物語」とか言っちゃってて「おいおい」と。そもそも初代ゼルダはストーリーで魅せるゲームではなかったですよね。
ゲーム・ジェネレーションX 〜8ビットの魂
「ゲームセンターCX」がヒットした影響か、最近CSとかローカル番組レベルでビデオゲームを扱った番組が増えたようですね。ゲーム好きには大変うれしい状況なのですが、有料チャンネルとかだとさすがに全部をチェックできないのがチト悲しいところです。
てなわけで、CSのMONDO21で放送されていたらしい番組ですが、チャンネルの契約をしていないので残念ながら放送は見ていませんでした。こういうところでのDVD化は非常にありがたいですねぇ。若干値段が高いのが難点ですが。
内容は要するに「今、あえて8ビット機(ファミコン)のゲームを作ろうと思ったらどうなるか?」といったドキュメントのようです。実際に企画をぶち上げてから一本のカセットになるまでの2ヶ月をを2時間程度にまとめています。個人的には非常に興味のある分野でしたので、とても面白かったです。簡単ではありましたが、技術的な側面にも触れられていたり、実際に開発を行う上で使われたツール群の紹介なんかもあったので、おんなじ様なことをやりたいと思ってた人には結構参考になる部分も多いのではないでしょうか?今はPC上でフリーウェアを使えば、作るだけだったら割と簡単に出来てしまうようですね。いい世の中になったなぁ…。
印象深かったのは、プロジェクトの中心人物であるポリゴン犬飼氏が、ゲームを表現する上でのバックグラウンドシチュエーションとかストーリーをどうしよう?と苦悩する場面ですね。こういう「事前の設定」的なところを考えてしまうあたりが「今どきのゲームクリエイターなんだな」と思わせるヒトコマでした。「んなもん、必要ないじゃん」と内心思ってみているところで、アドバイス役の遠藤雅伸氏にキッパリ「いらないでしょ」って言われてしまうあたりの流れはおやじゲーマー的には非常に共感できる部分がありました。
あと、個人的には伝説の「ファミベのよっしん」氏が見られたのはうれしかったかも。リアルタイムでベーマガ見てたファミベー使いとして、記憶に残るスタープログラマーでしたね。
全体的にファミコンリスペクトな内容ではあるんですが、一部ネタ元として紹介されているファミコン映像が、いわゆるパチモン互換機を使って収録されてるように見受けられる(音聞けば分かっちゃうんですよね)のは、ちょっといかがなもんかと思いました。
あと、特典映像の「ファミコン版ゼビウス 全16エリアプレイ映像」ですが、てっきりノーミスで16エリア攻略なのかと思ったら、普通に3回ほどやられてました。まぁ、たしかに「ノーミス」とはどこにも書いてないんですけどなんかちょっとズコーな感じ。
もっとも、最高で14エリアまでしか行けない私が偉そうにいえた義理はありませんが。
ゲームセンターCX 有野の挑戦状
イベントのことばかりでゲームそのもののことを書くのをすっかり忘れてました。現在最後の挑戦をプレイ中です。6/8といったところ。
80年代のファミコン文化全盛期の雰囲気を、ちゃんと分かって作ってるなぁ、というのがひしひしと伝わってきます。ゲームの内容とか映像とか音楽レベルでの再現ってのは当たり前として、なんとなくそれを取り巻く空気感みたいなのもよく再現(?)されていると思うのです。「ゲームファンマガジン」の構成とか文体しかり、食品企業とタイアップした特別版なんてのが用意されているところしかり(「カップとりラーメン」のテーマソング(らしきジングル)が頭から離れません)。
ハグルマンの続編の進化スタイルなんか、当時のファミコンゲームをリアルタイムで体験してると、実にそれっぽく作られてるのが分かるんですよね。同じハードでも3になって技術力が枯れてきている感じとか、続編を作る上でマンネリ感を打破しようとする製作スタッフの意図のようなものまで感じられてくる作りは、見ているだけでニヤニヤしてしまうのですよ。かなり当時を知る人の意向が生きているというか、当時を研究しつくして作っているような気がします。
ゲームセンターCX 有野の挑戦状 発売記念握手会
http://namco-ch.net/gamecenter_cx/event/index.php
秋葉原のアソビットシティで行われた発売記念握手会イベントに行ってきました。おととい並んでチケットもらってたこれ(id:fukutake:20071115#p1)ですね。3都市を回るイベントなので東京は朝10時開始という状況に。
内容は構成作家岐部さん、元AD浦川さん(とツッコミの菅プロデューサー)による15分ほどトークショウ(?)のあとで全員の握手会。もはやこの手のイベントではなんらかのネタアイテムを課長にプレゼントするのが恒例になってしまい、今回もいろんなものが飛び交ってました。…僕もなんか持ってくればよかったかなぁ。
握手会が終わったあとはお楽しみ抽選会。といってもくじ引きとかではなく、有野課長が次々と提示する条件に合う人が勝ち残っていくという形式。「メガネかけてる人!」とか「東京以外から来た人!」とか。で…
私、なんとビックリ最後の3人まで残ってしまいました。
で、3人でじゃんけんして残念ながら負けてしまったんですが。ちなみに買った人はサイン入り帽子をもらっていました。くぅー、惜しかったなぁ。でも残念賞でストラップをもらいましたよ。
それにしても…「CSに加入してみてる人!」ってところで8割方の人が脱落してしまったのが意外でした。みんなDVDで見てる派なんですねぇ。…な割に、DVD化されてない最近の放送内容的なネタをちゃんと分かっている人が多い不思議。理由を考えてると思わず顔がにこにこしてくるわ。契約料払ってる身としては微妙ですけど。「」付きだった第1回から見とりますが、今日の抽選会で「契約しててよかった」と心底思った次第です。
たまゲー訪問「中山ゲームコーナー」
「#53 クロックタワー」の回で紹介された「中山ゲームコーナー」に行ってきました。驚くほどに今住んでいる家の近くでした。歩いて5分ぐらい。しかし、駅前なのにものすごく細い路地にあるので、コリャ気づかんわー。
収録時から放送まで時間が経っているのか、おいてあるゲームが結構変わっているようで、有野課長や高橋ADがプレイした「クレイジークライマー」「アルゴスの戦士」「スーパースプリント」は無くなってました。家に帰ってビデオを見返してみたのですが、どうやら古いゲームの一部はどうやら「マルチエミュレータ筐体」と置き換わってしまった模様です。レトロゲームファンな私としては、エミュレータ筐体は邪道、正直いい気持ちがしないので複雑な心境です。確か、以前に放送されていた神田の「ミッキー」も置き換わっちゃってたんですよね(id:fukutake:20060722#p1)。確かにメンテは楽だし場所は取らないし…で、オペレーターに取っては都合がいいんでしょうけど、こういうので商売をしちゃうのって、レトロゲームを冒涜してるとしか思えないのです。
それはさておき、番組で紹介されなかったほかのレトロゲームは
- ネオジオ系筐体(メタルスラッグが1,2,X,3と豊富に入ってました)
- 熱血硬派くにおくん
- アルカノイド
- ファイナルファイト
- ダイナマイトデカ2
- ウルトラマン(課長が挑戦したSFC版の移植版)
- ワンダーボーイ モンスターランド
- ソニックブラストマン(大型筐体パンチゲーム)
なんかがありました。店舗の奥のほうには使っていない筐体が置いてあって、その中にタイトーの「トップランディング」も見えたのですが、プレイできないみたいです。残念無念。